車椅子基礎知識〜車椅子の機能〜

どーもー!マックスです!今回は車椅子基礎知識である車椅子の機能について解説します。

今使っている車椅子は標準タイプで使い勝手があまりよくない。

他に機能はないの?

これから車椅子を使いたいのだけど、どんなタイプのものを選んだらいいのかな。

これから車椅子について学びたい。車椅子ってどんな機能があるんだろう?

本記事では上記のようなお悩みが解決できます。車椅子基礎知識はいくつかの記事に分けて解説していますので、よろしければ他の記事もご覧ください。「車椅子基礎知識〜車椅子の種類〜」「車椅子基礎知識〜車椅子の使い方・注意点〜」

車椅子各種機能

車椅子を購入する際も、レンタルする際も、機能が多ければ多いだけ価格が上がり、重さも増します。なので本当に必要な機能かどうかを判断する必要がありますので、以下の使用用途も合わせてご確認ください。

これから車椅子の各部名称が出てきますが、予め図にて各部名称を示します。本グログでは下記で統一しています。

車椅子メーカーや文献によって多少名称が異なります。他のサイトを確認される場合は、そこでの名称にご注意ください。

肘掛け跳ね上げ

業界では略して「跳ね上げ」と呼ばれることもありますが、 肘掛けが跳ね上げできる機能です。


車椅子によっては「跳ね上げ」ではなく「着脱式」のものもあります。「着脱式」はレバーを解除すると肘掛けが取り外しできます。「跳ね上げ」も「着脱式」も基本的に用途は同じです。

用途として「跳ね上げ」機能がない車椅子は、車椅子正面からのみの乗り降りとなりますが、「跳ね上げ」機能を使うと車椅子の横からや斜めからも、乗り降りすることができます。

例えばベッドから車椅子に乗り移る場合や椅子、ポータブルトイレ等からも乗り移る場合に有効に活用することができます。

主にご自身で車椅子に乗り移りできない方、介助が必須の方は「跳ね上げ」機能付きを推奨します。介助する方の負担軽減や介助される方の安心にも繋がると思います。

スイングアウト

フットサポート(足を乗せて支えるところ全体)を取り外しできる機能です。


 

用途としてはフットサポートを取り外しすることで、ベッドから車椅子に乗り移るときによりベッドと車椅子の距離を縮めることができます。また、介助者が抱きかかえて車椅子に乗り移る際に介助される方の足が、フットサポートに当たってしまったりする事故も防ぐことができます。

それ以外にも家の中の廊下を直進して90℃曲がって部屋に入るといった場合、フットサポートが扉枠に衝突する危険があります。 

「スイングアウト」機能を活用することで狭い場所や、家のなかでの操作、移乗がしやすくなります。

また、車椅子に乗っている方がご自身の足で漕いで移動するケースもあります。この場合フットサポート(足を乗せて支えるところ全体)が邪魔して足漕ぎがしにくいため、「スイングアウト」機能付きを選定されることもあります。

※フットサポートを取り外して使用される際は、足が前輪キャスターに巻き込まれないよう十分ご注意ください。

「肘掛け跳ね上げ」と「スイングアウト」機能はセットになっていることが多いです。

肘掛け高さ調整

その名の通り肘掛け高さを調整することができる機能です。


肘掛け高さを適正高さに調整することができます。また、車椅子に乗ったままテーブルで食事される場合、テーブル高さが車椅子肘掛け高さよりも低いと、肘掛けが突っかえて車椅子をテーブル奥までセットできないこともあります。テーブルの高さが合わない場合にも有効ですが、ご自身で姿勢を保持できない方は、肘掛けを適正高さよりも低くすると横に傾いたり、姿勢を保持できないことがあるためご注意ください。

適正な肘掛け高さ調整は別記事の「車椅子の選定」で詳しく解説します。

モジュール

車椅子の幅や座高を調整することができる機能です。

基本的には幅と座高をそれぞれ3段階で変えることができます。※幅だけ変えることができるなど変更できるサイズも機種によって異なるのでご注意ください。

レンタル業者はこれを1台所有しているだけで、身長の高い方、低い方、横幅が大きい方、小さい方、など様々な体格の方に合わせて調整することができます。

車椅子購入を検討されている方は、車椅子を使わなくなった場合、別のご家族が使用するであったり、別の方に譲るといったことが想定されるケースでおすすめの機能です。

車椅子は標準寸法で作られていることが多く、標準よりも体格が大柄な方や、小柄な方には適合しないことが多いです。近年では大柄な方や小柄な方向けの車椅子も増えましたが、モジュール車椅子で適正なサイズに調整することもあります。

適正な車椅子寸法は別記事「車椅子の選定」を参照ください。


背張り調整

車椅子の背もたれがベルト式になっており、背中の張りを調整できる機能です。


ベルトをぐっと強く締めると背もたれがピンっと張ります。逆にベルトを緩めるとゆったりとした背もたれになります。基本的にベルトは上下数段階に分かれています。

用途としては、腰痛持ちの方は腰の部分のベルトを強く締めることで、骨盤が立って腰痛緩和しながら車椅子に乗れます。

また、円背の方は曲がっている背中の部分のみベルトを緩めてあげることで、曲がっている背中の部分だけがすっぽり入り、その上下のベルトを強く締めることで、背中全体を背もたれが支えることができます。これを「円背ポケット」とも呼びます。※背中に骨の突出や変形がある方も同様です。

この様に車椅子に乗っている方が楽な姿勢になるよう調整することができる機能です。

フットサポート長さ調整

フットサポート(足を乗せて支えるところ全体)の長さを調整することができ、この機能は多くの車椅子に付属されている機能です。機種によって調整の仕方が異なりますので、調整方法はお使いの車椅子の取扱説明書をご確認ください。

フットサポート長が長すぎるとフットプレート(足を乗せる板)に足が届かず、短すぎると太ももが浮いてしまいます。

適正なフットサポート長さは「車椅子の選定」を参照ください。

ティルト・リクライニング

「ティルト」機能は背もたれと座面が同時に後ろに倒すことができる機能です。「リクライニング」機能は背もたれのみ後ろに倒すことができる機能です。

両方の機能を持つ車椅子を「ティルトリクライニング車椅子」といい、「リクライニング」機能のみの「リクライニング車椅子」があります。

「リクライニング」機能は、障害によって姿勢変換が必要な方、座っている姿勢が長時間できない方、筋力低下で頭や体全体が支えられない方、等で用いられる機能です。

昔、介護施設や病院で寝たきりの方が多く、寝たきり予防として開発された機能です。

しかし、「リクライニング」機能を使っていると背もたれが斜めになっているので、姿勢保持できない方は段々体が下にずれ落ちてしまいます。

このずれ落ち予防としてヒモで体と車椅子を縛られていました。この行為は拘束だと問題視され、解決の為に開発されたのが「ティルト」機能だと言われています。

 
「ティルト」機能は前ずれを予防しながら体勢を変えることができます。また、ずっと車椅子に座っているとお尻と太ももに負担が掛かりますが、「ティルト」機能を活用することで体重の負荷を背中や腰にも分散させることができます。

その他

車椅子メーカー特有の機能もあります。その中でも特化した便利な機能のものをいくつかご紹介します。

パーキングブレーキ連動

パーキングブレーキは左右で独立しており、両方のブレーキをかける必要がありますが、左右どちらかのパーキングブレーキをかけることで、両方のパーキングブレーキがかかる機能です。

片麻痺の方や、片側の力が入り辛い方、狭いスペースで介助者が片側しかパーキングブレーキをかけれない、といったケースで有効です。


自動パーキングブレーキ

パーキングブレーキをかけ忘れた場合でも、車椅子に乗っている方が立つと自動でパーキングブレーキがかかる機能です。

座面に体重がかかるとブレーキが解除される仕様になっておりパーキングブレーキのかけ忘れによる事故を防ぐことができます。 ※この事故多いです


エレベーティング

フットサポート(足を乗せて支えるところ全体)の角度が調整できます。

足が拘縮してしっかりフットプレート(足を乗せる板)に足が乗せれない方や、ティルト(背もたれと座面が同時に後ろに倒すことができる)機能を使用するときに足を真っ直ぐ伸ばしたい場合に用いられることがあります。

 


こちらは適合できる車いすがメーカーや機種によって異なります。

すでに持っている車いすに後付けされる場合は適合には十分ご注意ください。

元々車椅子に「エレベーティング」機能が付いているものや、購入時にオプションで取り付けできるものもあります。

六輪車椅子

四輪車椅子は前輪キャスターと後ろタイヤのそれぞれ左右2輪を合わせた四輪構成になっています。六輪車椅子はこれに加えて後ろタイヤの更に後ろにキャスターが左右2輪付いた六輪構成になっています。

最大のメリットとしては四輪よりも小回りが効くことです。六輪車椅子は四輪車椅子に比べて後ろタイヤがほぼ車椅子全体の中央に付いています。車椅子は後ろタイヤを起点として回転するため、六輪車椅子は回転スペースが小さくなります。

分かりづらいかもしれませんが、上記で比較している車椅子は同じサイズです。六輪車椅子は後輪キャスターが付くことで安定感が増すため後ろタイヤの位置が四輪車椅子に比べ前側に構成されています。イメージが中々つかない場合は回転するのに省スペースということを覚えて頂ければと思います。

しかし六輪車椅子にはデメリットもあります。後述する段差の乗り越えがほぼできないことです。四輪車椅子は段差を乗り越える際、前輪キャスターを浮かせて先に前輪キャスターを段差に乗せます。しかし六輪車椅子は後輪キャスターがあることで前輪キャスターを大きく浮かせることができません。(若干浮かせられるようになっています。)そのため、大きな段差を越えることができません。また、溝などに前輪キャスターが挟み込まれないよう気をつけなければいけませんが、六輪車椅子は後輪キャスターも挟み込まれないよう配慮しなければいけません。

上記のメリット・デメリットから六輪車椅子は大きな段差のない屋内では小回り抜群で使い勝手が良いですが、屋外での使用には不向きです。完全室内用となります。


まとめ

今回は車椅子の各種機能について解説しました。

車椅子をレンタルされる場合は、現状必要な機能のみを選び、購入される場合はある程度将来性を見込んだ選定が経済的であると思います。機能の少ない標準車椅子を使用されている方は、これら機能付きの車椅子を活用されることで、快適に車椅子に乗ることができたり、介助者の方の負担も軽減できます。

このブログを参考に少しでもだれかの生活が快適になる参考になれれば嬉しいです。読んでくれてありがとうございました。



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