車椅子の選定

どーもー!マックスです!

今回は車椅子基礎知識に続き、車椅子の選定方法について解説します。

なるべく分かりやすく解説しますが、

車椅子にまだ触れたことがない、

今日から勉強する、

といった方は前記事の車椅子基礎知識からご覧頂ければと思います。

本記事では

これから車椅子を購入しようとしているが、どんな車椅子にしたらいいのか、

今使っている車椅子は本当に適正なのか、

車椅子を販売・レンタルの提案する際どの点に気をつけるべきか等の

お悩み解決にお役立て頂ければと思います。

前記事で使用した車椅子各部名称は本記事にもいくつか出てきますので、おさらいとして各部名称図を添付します。本記事でも図の通りに名称を統一させますのでご参照ください。

車椅子を使いたい。レンタルと購入どちらがいい?

まずは車椅子の使用を検討しているとき、レンタルか購入かお悩みの場合は、介護保険の申請をし、要介護2以上の認定が出ている方はレンタルがおすすめです。

介護保険?要介護2?という方はまた今後介護保険についても本ブログで解説致しますのでしばしお待ち下さい…

結論、保険を用いて安価でレンタルできる状況であれば圧倒的にレンタルがおすすめで、その理由としては下記にいくつか述べます。

介護保険を用いてレンタルできる場合に限りますが、上記の様にレンタルのメリットが大きいかと思います。

また、介護保険の申請をされている方は、ご高齢で身体機能が低下されている方が多いため、今後更に状態が変わる可能性があります。

車椅子必要ないくらい歩けるようになった!や

使う頻度が増えたのでもう少し座り心地のいいものにしたい!や

外でしか車椅子使ってなかったが、今後家の中でも使いたい!等

求める車椅子の機能が時々によって変化されます。購入の場合その都度買い替えしては経済的に難しくなることが多いため、介護保険を用いてレンタルできるのであればレンタルをおすすめします。介護保険等、制度を使用せずレンタルする場合はレンタル費用も高額になる可能性がありますので、その場合はレンタルと購入でどちらが総合的にメリットがあるか見極める必要があります。最低限下記2つは判断材料とされることをおすすめします。


とはいえ、介護保険を用いてレンタルできない場合や、新品のものを購入したいという方、障害給付で購入したい方、レンタルできるが知識として知っておきたいご家族様に向けて、次は本題である車椅子の選定について解説します。

車椅子選定前の確認

 

少なくとも上記3項目はご確認頂くと良いかと思います。

1項目ずつ詳しく解説します。

用途、目的を考える

まず初めに車椅子をなんの為に使用するのか、どこで使用するのか、どの様に使用したいのか、使用する用途と目的を考える必要があります。

例えば、「通院の為に外で自分で操作して使用したい」であったり

ベッドからトイレやリビングに移動する為に家の中で介助者が操作して使用したい」等

上記以外にも車に積んで遠出したい、外と中で兼用したい等の要望もあるかと思います。


用途や目的によって車椅子の必要機能が異なるため、初めに考えることが大切です。

用途、目的によって必要とする機能はそれぞれ異なりますので、それらに応じた機能をピックアップしてみてください。車椅子機能を知らないという方は「車椅子基礎知識」を参照ください。すべての要望を叶えられる車椅子がない可能性もありますので、その場合は優先順位を付けて必要な機能付き車椅子を選定することがよいかと思います。

個人的には車椅子の柄や色もお好みのものをお選びされると、お出かけの際に気持ちが楽しくなると思います。洋服と同じでお出かけしたくなるようなお好みも選定の一つだと考えます。

車椅子を使う方の体格

車椅子を使う方の体格によって、車椅子各部の長さや高さの適正があります。それについて図を用いて解説します。

※車椅子各部の長さや高さの適正は統一されておらず、ネットで検索頂いても推奨寸法がそれぞれ異なります。本記事では色んな文献の中央値や、僕の経験から算出した推奨寸法となります。

座幅

右肘掛けと左肘掛けの内々寸法(座シートの幅)を座幅といいます。座幅の適正寸法は車椅子に座ったときに、腰と肘掛けの下にあるプレートとの隙間が左右それぞれ2cm近くが適正です。分かりやすく測定するにはパーの形の手が腰とプレートの隙間に入るくらいの大きさです。

この座幅が狭すぎると車椅子の座り心地が窮屈になり、反対に広すぎると姿勢が崩れやすくなります。また、自走式の場合は座幅が狭いとハンドリム(自身で操作する時に漕ぐ輪)に力を伝えやすいと言われています。

座面奥行き

座面奥行きは車椅子に座ったときに膝裏と座シート前端が2〜3cm離れた距離が適正です。

座面奥行きが長すぎると、フットプレート(足を乗せる板)に足が届かなくなり、足がぷらぷら浮いてしまいます。これでは疲れるのでなんとかプレートに足を乗せようとお尻をずらし、前ずれの体勢になります。反対に座面奥行きが短いと太ももで体重を受ける面積が少ないため、お尻にその分の負担が掛かります。車椅子以外にも椅子に座るときもなるべく大きい面積(お尻と太もも)で体重を支えることで、疲労や床ずれのリスク軽減になります。

これらの悪い姿勢は床ずれのリスクが高く、臓器の機能低下や腰痛の要因にもなります。車椅子の正しい姿勢については別記事で解説します。

背シートの長さ

車椅子に座ったときに肩甲骨の下端部までが背シートの適正長さです。肩甲骨に背シートが被ると肩の可動域が制限され、腕が動かしにくく、自走する場合も車椅子操作がしにくくなります。どうしても肩甲骨と背シートが被る場合は、背張り調整機能付きであれば、肩甲骨部分の背張りを緩めてあげることで、肩の可動制限を少なくすることができます。

手押しハンドルの高さ

手押しハンドルは介助者の肘が軽く曲がる程度の高さが適正です。目安としては介助者のへその位置が手押しハンドル高さであると力が入りやすいとされています。最近の車椅子では手押しハンドルの高さを調節できるものもあります。介助負担が軽減されるよう、介助者の腰痛予防や姿勢が悪くならないといった介助者目線の選定も重要になります。

前座高

前座高は膝から足底までの長さにプラス5cmほどが立ち座りしやすく適正高さです。足漕ぎされる場合は0〜2cmプラスを目安としてください。高すぎると足が床に着かず立ち座りが不安定で足漕ぎも困難になります。反対に低すぎると立ち座りしにくく、次の次で解説するフットサポート長も短くなってしまうデメリットがあります。クッションをご使用される場合はクッションの厚みも考慮して高さを選定してください。

肘掛け高さ

肘掛けは90°に肘を曲げた高さよりもプラス2〜3cmの高さが適正です。高すぎると窮屈な姿勢になり、肩も凝りやすくなります。反対に低すぎると前屈姿勢になりやすく、横にも体が傾きやすくなります。

フットサポート長

フットサポート(足を乗せて支えるところ全体)の長さは、太ももが軽く座シートに触れる長さが適正です。フットサポートが長すぎると「座面奥行き」でも解説したのと同様に、足がフットプレート(足を乗せる板)に着かず、前ずれになってしまいます。反対にフットサポートが短すぎると、太ももが座シートに着かず、体重をお尻だけで支えるようになり床ずれのリスクが高くなります。

また、フットサポートは床から5cm以上離れている必要があります。これは段差などにフットサポートが引っかかり転倒を予防するために必ずご注意ください。

その他

体格に合わせた適正寸法を解説しましたが、お好みや個人差はありますので、1番大切なのは車椅子に乗る方の乗り心地です。適正寸法は参考にし、お好みに合わせて微調整をして頂ければと思います。

また、各部の適正寸法をすべて叶えることができる車椅子は存在しない可能性が高いです。というのも身長や体格は皆さんそれぞれです。体の痛い場所や持っている病気、楽な姿勢もそれぞれです。車椅子メーカーでは標準のサイズで車椅子を作られていることが多いため、各部適正寸法をすべて叶えるのは難しいということです。オーダーメイドで車椅子を作ってくれるメーカーもありますが経済的ではないと思いますので、業界では足りない箇所をクッションやタオルで補うという方法をとります。これは別記事で車椅子クッションの必要性という記事で解説しようと思います。

また、どの寸法を優先させるべきか優先順位を決めることも大切です。

身体状況、自立度

身体状況は拘縮があるか、骨の突出や、腰痛等があるかで快適に車椅子に座れる必要な機能を選択します。自立度に関しては、介助が必要な場合、介助者の視点から考えることも必要です。介助しにくい車椅子を選択すると、介助者のストレスや腰痛の原因にも成りかねます。上記の手押しハンドルの高さもその1つです。

予算

車椅子購入に出せる予算はいくらか。もちろん機能が多ければ多いほど金額は高くなります。上記や「車椅子基礎知識」を参考に絶対必要な機能や、優先すべきものを決めて予算内での購入を検討されると良いかと思います。また、今後状態変化によって必要な機能が増える可能性も考えられますので、ある程度将来性も見込むことが経済的です。

レンタルの場合は現状必要な機能のみで選定するのが良いと思います。必要のないオーバースペックではレンタル料金も高くなり、重量も重くなります。

介護保険を用いてレンタルされる場合は、介護度によって使える福祉サービスの枠がありますので、その枠内に収まるように車椅子のレンタル料金も検討してください。(これは担当のケアマネージャーさんに確認すると良いかと思います。)

おわりに


今回は車椅子の選定方法について解説しました。選定方法はわかったが、実際にどの車椅子がいいのか?といった方向けにおすすめ車椅子を別記事で解説していこうと思います。

このブログを参考に少しでもだれかの生活が快適になる参考になれれば嬉しいです。読んでくれてありがとうございました。




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