絶対に注意したい!車椅子の悪い姿勢〜たった2つの心がけ〜

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どーもー!マックスです!

今回は車いすに乗った時の姿勢について解説します。

車いすに乗っているおじいちゃんの姿勢がいつも安定しないのはなぜ?

悪い姿勢になるのは本人がそれで楽だからいいんじゃないの?

上記は介護現場でよく聞くお悩みです。車いすに座った姿勢が悪いと身体的な面のみではなく、精神的な面にも悪影響があると言われています。ではどんな悪影響があるのかを始めに解説し、良い姿勢を保つために必要な2つの対策をご紹介します。それは

①適正な車いすを選定すること

②長時間同じ姿勢を続けないこと

これから車いすの各部名称が出てきますが、予め図にて各部名称を示します。本グログでは下記で統一しています。

※車いすメーカーや文献によって多少名称が異なります。他のサイトを確認される場合は、そこでの名称にご注意ください。

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良い姿勢を保つ必要性

一般的に良い姿勢か悪い姿勢かだと良い姿勢をとった方がいいということは誰もが認識していることだと思います。

車いすを使用していない人でも良い姿勢をとるメリットとしては、見た目が綺麗に見える自信があるように見える血液循環が良くなる自律神経が整いやすくなるといったところがあり、悪い姿勢を保つと、胸を圧迫するため呼吸が浅くなるストレスが蓄積される肩こりや頭痛・腰痛の原因になる、とも言われています。

余談ですが、「今でしょ」で有名な林先生が現代の子供が集中力がなく勉強が続かない理由として、勉強するときの姿勢が”勉強する姿勢になってないからだ”とお話されており、現代ではそれを注意する人が減ったことも問題視されていました。姿勢は車いすに乗る乗らない、年齢、等関わらず必要であることがわかります。僕も昔よく母親から姿勢のことはきつく言われていた記憶があります(汗)

医療・介護の現場においては高齢者がベッドや車いすに悪い姿勢でいると、呼吸機能・循環機能の低下、骨盤の歪み、拘縮、嚥下、床ずれ、を引き起こすと問題視されており、高齢者にとって命に関わる問題になります。

呼吸機能低下という問題で、姿勢がどの程度呼吸に影響を与えるか、次の方法でみなさんも実際に体感してみてください。

①椅子に座って両腕を胸の前でクロスさせます。(腕をバッテンのポーズ)

②次に可能な限り体を前に倒し、両膝の間に顔を入れて床を見てください。

③この体勢で息を吸って吐いてを3度行ってください。

いかがですか?うまく息を吸えず呼吸し辛かったかと思います。これは腰がぐっと曲がった円背の方の呼吸と同じように負荷がかかっている状態での呼吸です。

では次に

①背もたれ付きの椅子に座った状態で、両腕をぐっと上に伸ばします。

②両腕を上にピンと挙げた状態のまま、腕を可能な限り後ろに沿ってください。

③この体勢で息を吸って吐いてを3度行ってください。

今回もかなり息が吸い辛く感じたかと思います。これは車椅子に座っているときに段々お尻が前にずれて、背もたれが肩を支えている程、前にずれた体勢(ずっこけ座り)での呼吸と同じ負荷がかかっている状態の呼吸です。

思っている以上に姿勢は人間の体に影響を与えていると感じていただけたかと思います。悪い姿勢は円背や前ずれになりやすくなるため、呼吸機能の低下に繋がります。

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なぜ悪い姿勢になるのか

それではなぜ車いすに乗っている方は悪い姿勢になってしまうのか。まず介護・医療の現場で考えると、高齢者や身体障害を持った方が寝たきりにならないよう、座るということがケアやリハビリの目的で多く行われていました。しかしこの対策で今度は”座ったきり”という新たな問題が生まれました。この座ったきりに対して、多くの方が良い姿勢を保持する為にクッションやタオルを挟んで姿勢が崩れないようにする。や、ずっと座っているとお尻が痛くなって床ずれができるので、耐圧分散性の高いクッションをお尻に敷こう。と対応されます。

ここで一度僕たちの姿勢について考えてみます。仕事中や寝ているとき、勉強中や読書のとき、ずっと同じ姿勢でいる方はいらっしゃいますか?この記事を書いている僕も、この記事を読んでくれている皆さんも、ずっと同じ姿勢でいる人はいないと思います。正確には人間は同じ姿勢をずっと保てないのです。

僕たちは姿勢が辛くなったり、腰が痛くなったりしたとき、無意識的に姿勢を正したり、時には体を伸ばしたりと姿勢を修正します。今の体勢(座ってる、立ってる、寝てる)やその体勢でいる時間、その体勢を保っているもの(椅子、ベッド、ソファ)等の影響も受けて、都度体勢を変えています。無意識で気付きにくいかもしれませんが、同じ姿勢はずっと保てていないのです。

ご自身で動けない方や、意思伝達がうまくできない方は、長時間同じ姿勢でいる場合、楽な姿勢に切り替えようとして、体を段々ずらしたり、体を傾けたりされます。どんな体勢か、どれくらいの時間その体勢でいるか、その体勢を保っているもの(車いす、ベッド)はなにか、このような周辺環境を考えることが大切です。悪い姿勢にならないためには、介助者の負担が大きくなりますが、定期的に体勢や環境を変えることが必要です。

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悪い姿勢と良い姿勢

次に実際にどんな姿勢が悪くて、どんな姿勢が良いのか具体例を挙げて解説します。

悪い姿勢

仙骨座り(ずっこけ座り)

代表的な悪い姿勢の仙骨座りは椅子や車いすに座っているとき、前ずれすることによって骨盤が大きく後傾し、仙骨(尖っている骨)が座面に接して体重を支えている姿勢です。仙骨座りを長時間続けると胸椎や腰椎が変形したり、仙骨部の皮膚剥離床ずれを起こすリスクが高くなります。

仙骨座りの原因としては長時間車いすに座っていることや、車いすの大きさが適正でないことが考えられます。

座面奥行きが長すぎたり、フットサポート長が長すぎることが原因でフットプレートに足が届かず、前ずれとなり仙骨座りの姿勢になります。対策としては車椅子を適正寸法にすることや定期的に体勢を変えることです。場合によっては骨盤が前にずれないよう、クッションで対策する方法もあります。クッション前方が後方に比べ高くなっているもの、もしくはクッション後方が座ったときに沈むような構造が良いかと思います。しかし根本的な原因の車いす寸法と体勢の変更が最も重要です。

詳しい適正な車いす寸法は「車椅子選定」を参照ください。

傾き姿勢

傾き姿勢は体が横に傾き、一方の肘掛けに体重をかけて支えている姿勢です。この姿勢を長時間続けると、骨盤や背骨が変形したり、床ずれを起こすリスクが高まります。

傾く原因は、座面の幅が広すぎることや、体を支える筋力の低下片麻痺等が考えられます。

座面の幅が広すぎるたり、肘掛け高さが低すぎるといった車いすが適正でない場合は、車いすを適正寸法のものに代えることが解決策となります。筋力の低下により体を支えることが難しい場合は、車いすのティルト機能を用いて、体を支える面積を広くすることが大切です。

片麻痺の方の場合は、傾きに応じて骨盤から背中にかけてパッドを当てることが必要になることもあります。

詳しい適正な車いす寸法は「車椅子選定」を参照ください。

良い姿勢

反対に良い姿勢とは骨盤がしっかり立っている状態で、脊柱が緩やかなS字カーブを描き、仙骨ではなく坐骨の上に体重が乗っている姿勢が良い姿勢とされています。

この姿勢になるためには適正な寸法の車いすを選定すること、お尻を座面奥でしっかり座ること、そしてその方がリラックスした状態の姿勢であることが大切です。また、良い姿勢を作るのにクッションやパッドを併用することが必要になることもありますので、こちらはまた別記事で今後解説していければなと思います。

まとめ

本記事では車いすの悪い姿勢と良い姿勢について解説しました。悪い姿勢が与える影響を理解し、良い姿勢を保つために、①適正な車いすを選定すること②長時間同じ姿勢を続けないことを意識してみてください。

また、本記事には記載していませんが、個人の感覚や心理的な面も悪い姿勢、良い姿勢に影響を与える要因の一つです。これは個人差や好みがあるので、その方に合わせた個別の配慮も必要になります。本記事の内容と合わせて、その方にあった方法で良い姿勢で車いすを活用して頂ければと思います。

このブログを参考に少しでもだれかの生活に笑顔が増えると嬉しいです。読んでくれてありがとうございました。



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