どーもー!マックスです!今回は

今すぐ必要はないけど、万が一のために車椅子を購入したい。安い車椅子はない?

安い車椅子ってちょっと心配。安くてもすぐ壊れたりしない安心な車椅子はない?
安価で安心な車椅子をご紹介し、上記のようなお悩みを解決します!
本ブログでは適切な車椅子選びの重要性について度々解説し、皆さんそれぞれが必要とする機能付き車椅子の購入をおすすめしています。
しかし車椅子の機能が多ければ多いほど、値段が高くなったり、重量が増す傾向にあります。

そういったこともあり僕は「短時間の使用や、万が一の災害の備えで車椅子を購入する」といった目的であれば、基本的な機能のみの安価な車椅子でもいいと思っています。
また、それ以外にも車椅子のサイズが適切であれば、基本的な機能だけでいいという方もいらっしゃるかと思います。
そんな方々に、安くておすすめの車椅子をご紹介します。
僕は年間100件以上の新規高齢者宅や施設へお伺いし、様々な福祉用具や住環境整備のご提案を行っています。今回ご紹介する車椅子はそんな僕が、よくご提案することのある安価な車椅子で厳選していますので、自信を持っておすすめできます!

①おすすめ安価車椅子〜BAL1,BAL2〜
有名な車椅子メーカーのMiKiで出されている安価な車椅子BALシリーズは、よく町中でも見受けられます。今回は安価に特化しておすすめをご紹介しますので、BALシリーズの中でも最安のBAL-1とBAL-2をご紹介します。
特徴
有名なメーカーのためオプション品を多数取り付け可能です。例えば酸素ボンベを使用している方に必要なボンベ架や、点滴が必要な方に点滴棒を取り付けることも可能です。また、ご自身で頭の位置を保持できない方向けに、ヘッドサポートも取り付け可能です。

後ろタイヤはノーパンクタイヤを採用されています。自転車のように空気の管理がなく、パンクの心配がありません。
一般的にエアタイヤの方が衝撃吸収がいいので乗り心地が良いと言われていますが、自宅内や施設内での使用だと大きな差は感じられません。空気管理がなくパンクの心配がないことはご本人の不安や介助者の負担を軽減できる大きなメリットだと思います

BAL-1とBAL-2の基本スペックを表にまとめましたのでご参考にしてください。



車椅子の適切なサイズは別記事で解説していますので、確認されたい方は合わせてそちらの記事もご確認ください。
福祉用具のプロがお教えする失敗しない車椅子の選定方法
気になる点
前座高が若干高い構造になっています。自走式で435mm、介助式で460mmです。中々ピンとこない数字かと思いますが、車椅子を使用する方の膝から足までの長さに+5cmした長さが適切な前座高です。
460mmは小柄な方や厚めのクッションを使用する方にとっては高く感じられることが多いです。

前座高が高すぎると、立ち座りする際に足が床に着かず動作が不安定になります。反対に前座高が低すぎると、立ち座りする際に低いところから立ち上がるため下半身への負担が大きくなります。

前座高は購入前に確認することをおすすめします。
※適切な前座高はクッションを利用される場合、クッションの厚みも考慮する必要があります。

また、フットサポート長の調整は3段階調整になっています。無段階調整できる車椅子とは違い、調整できるフットサポート長が決まっているので、そちらも予めご確認ください。
自走式も介助式も、340mm,360mm,380mmの3段階調整です。

車椅子の適正寸法はあくまで目安です。皆さんの体格はそれぞれなので、各サイズすべてが適正サイズの車椅子はほとんどありません。多少の誤差は許容範囲として適正寸法は参考程度でお考えください。
シリーズの種類が豊富
BALシリーズにはスイングアウトと肘掛け跳ね上げ機能の付いた多機能タイプもあります。こちらの人気機能付き車椅子の中でもBALは比較的安価な部類に入ります。


スイングアウトと肘掛け跳ね上げの活用方法を詳しく別記事で解説していますので、詳しく知りたい方は合わせてそちらもご確認ください。
【車椅子基礎知識】使う前、買う前に確認!車椅子の各部機能を解説
やはりBALシリーズは前座高が高いことが気になりますが、前座高が問題なければ多機能車椅子では安価で、かつ安心の車椅子です。
他にもBALシリーズは様々なタイプがありますが、多機能の安価タイプであるBAL-3とBAL-4のスペックも表にまとめましたので、そちらもご参考にしてください。



こんな方におすすめ
BAL-1とBAL-2は冒頭で述べました通りメジャーな商品です。安価でも人気で売れ筋商品がお好みの方や、点滴棒・ボンベ架を取り付けるなどのオプションが多く選択できることにメリットを感じた方へおすすめできます。
色は黒+青の1パターンのみですが、派手ではないので洋服も合わせやすいと思います。買いたい色がすでに決まっている方は、別の車椅子の方がカラーバリエーション豊富ですが、逆に1パターンの方が悩まずに済むこともあります。

メジャーで格安の車椅子をご使用されてみてはいかがですか?
「ネットで購入するのが苦手」という方や、「他の福祉用具もネットで購入したい」という方に電話からでもネットからでも注文ができる通販サイトをご紹介します。

電話で商品のことを問い合わせできるのは安心ですね!
電話の場合は受付時間が決まっていて【月~土】9:00~18:00になります。日・祝日や場合によっては土曜日もお休みのことがありますので、お問い合わせにはご注意ください。ネット注文はいつでも受付け可能です。

②おすすめ安価車椅子〜カワムラサイクル KVシリーズ〜
MiKi同様に有名な車椅子メーカーのカワムラサイクルが出されているKVシリーズです。自走式はKV22-40SB、介助式はKV16-40SBです。
特徴
こちらもオプション品を多数取り付け可能です。酸素ボンベを使用している方に必要なボンベ架、点滴が必要な方に点滴棒、ご自身で頭の位置を保持できない方向けに、ヘッドサポートの取り付けが可能です。

また、後ろタイヤもノーパンクタイヤを採用されています。自転車のように空気の管理がなく、パンクの心配がありません。
エアタイヤの方が衝撃吸収が良いと言われていますが、自宅内や施設内での使用だと大きな差は感じられません。空気管理がなくパンクの心配がないことはご本人の不安や介助者の負担を軽減できる大きなメリットだと思います。

介助式のKV16-40SBにはシートベルトが付属で付きます。車椅子乗車にはシートベルトは必須でありませんが、安全や安心のためにあって損はない付属品です。必要ない場合は背シート裏に回して保管すれば邪魔にもなりません。
基本スペックを表にまとめましたのでご参考にしてください。

気になる点
BALと比較すると全体の大きさが若干大きくなりますが、介助式の場合は前座高430mmなので、BALの高い設定よりも低く使用できます。
クッションを使用する場合は、クッションの厚み分も考慮してください。

更に安価なタイプ
KVシリーズには背折れ機能と介助ブレーキなしの安価なKV22-40Nがあります。
背折れ機能とは車椅子を折りたたみする際に、高さもコンパクトにできるよう背もたれを折りたたみできる機能です。背折れすると車に積み込みやすいですが、背折れしなくても積み込めることもあります。また、介助者が操作しない場合は介助ブレーキがなくても良いかと思います。

自走式のみの1タイプになりますので、車椅子操作はご自身で行い、車椅子を車に積み込む場合は大きな車に積み込む方、そんな方に向いた車椅子です。
スペックはKV22-40SBとほぼ同様なので上記表を参照ください。全幅のみKV22-40Nの方が20mmコンパクトです。(全幅630mm)
こんな方におすすめ
BALよりも全体の大きさが若干大きくなりますが、介助式の場合は前座高がBALよりも低いため、適合する方が多いと思います。また、フットサポート長は4段階で調整できるため、こちらも適切な長さに合わせやすくなっています。
車椅子の各部適正寸法は別記事をご確認ください。
カラーは黒のチェック一色ですが、特に色や柄にこだわりなければ、よく見かける車椅子の柄です。
各寸法が使用される方に合っていたり、ご自身で操作することがほとんどの方は、KVシリーズをご使用されてみてはいかがでしょうか。
こちらの商品も電話での注文も可能です。他の福祉用具も合わせて検討できる通販のご活用も合わせてご検討してみてください!

安価な車椅子使用の際に考えたいこと
安価な車椅子は必要最低限の機能のみで構成され、価格を抑えています。そのため多くの場合は車椅子の座面がスリングシートになっています。
スリングシートとは布を1枚張ってあるだけの座面のことを言います。車いす以外にもキャンプ用の椅子もスリングシートの代表的な座面です。

キャンプ用の椅子に座ったことがある方は想像しやすいかと思いますが、スリングシートは誰でも30分座っているだけでお尻が痛くなってきます。そのためクッションを併用して使用されることをおすすめします。

スリングシートは座ると座面が丸みを帯びて、骨盤が左右に傾いたり安定しない状態になります。そんな中、頭は水平を保とうとしますので、背骨が左右に曲がってしまい腰や背中が痛くなります。
また、背シートもスリングシートのことが多く、骨盤や背骨を後ろからも支えることができず、より不安定な姿勢になります。

現代ではネットや100均でも簡単に安価なクッションが手に入りますが、本ブログでは車椅子を使用されている方に、様々な効果が得られる車椅子クッションをおすすめしています。
車椅子クッションはお尻が痛くなることを防ぐだけでなく3つの役割を持っています。

圧分散
体重を支える際、骨などの突出した部分へ負荷がかかりやすくなります。体圧分散性の高い車椅子クッションを使用することで、突出している骨の部分が沈み込むため、一部に負荷がかかるのではなく、太もも〜お尻の全体で体重を支えることができます。

段々お尻が痛くなってくるのを防ぐだけでなく、長時間座っている方は床ずれの予防にもなります。
良い姿勢を支える
スリングシートのように不安定な座面では、筋力の低下によって姿勢を保持できない方や、滑ってお尻が徐々に前ずれする方がいます。
その場合はクッション後方のお尻部分が柔らかく沈み込み、クッション前方の大腿部で体重をしっかり受けて、お尻が前にずれないように支えるクッションを活用します。

動きを補助する
スリングシートのような座面では骨盤が安定しないため、体が動かしにくくなります。骨盤をしっかり支えるクッションを活用することで、体のバランスが保たれ動きやすくなります。

その他車椅子クッションがなぜ良いのか詳しく別記事で解説していますので、よろしければそちらもご確認ください。
また、車椅子クッションの選び方とおすすめクッションも別記事で紹介していますので、購入を検討されている方は、こちらもご参考にしてみてください。
まとめ
今回は安価な車椅子をご紹介しました。車椅子の選び方は本ブログでも解説していますが、購入する際の優先順位は人それぞれです。特別な機能がなくとも最低限の機能があれば問題ない方は、安価な車椅子で十分だと思います。
その他おすすめの車椅子も別記事で解説していますので、気になった方はそちらも確認してみてください。

このブログを参考に少しでもだれかの生活に笑顔が増えると嬉しいです。読んでくれてありがとうございました。
マックス
コメント